Vol.152 03年8月2日 週刊あんばい一本勝負 No.148


ようやく秋田にも

 今年の3月、私の車に「ETC」を取り付けました。「ETC」とは自動料金収受システムと呼ぶもので、ようするに車の前面部に取り付けした機器を使い、高速道路の利用料金を自動的に銀行口座から引き落とすシステムです。私は今年の2月に5万円、3万円の高速道路プリペイド・カードが廃止になったことをきっかけに取り付けました。しかし秋田自動車道のインターチェンジでこの「ETC」に対応した機械を設置しているところは2ヵ所しかなく、結局使うのは東北自動車道や、東京の首都高速などを走るときぐらいのものでした。例えば仙台から戻るとき「ETC」を使ってスピーディーにインターを通過しても、秋田自動車道の秋田中央インターから出るときは、そのETCカードを機器から引き抜き、係員に手渡ししてチェックしてもらうというお間抜けな手続きをしなければなりませんでした。
 しかしようやくこのお間抜け手続きから開放されそうです。全国の高速道路のインターを今年度中にすべて「ETC」対応型にするそうで、秋田自動車道も11月中にいっせいに利用できることになります。きのう秋田中央インターを通ったら工事が進んでいました。これで2万数千円を払って「ETC」の機器を取り付けた甲斐があるというものです。
(鐙)

中央の平らな機器が「ETC」です

ご近所デジカメスケッチ秋田篇2

 このごろ週1回の割合で歯医者に通っています(実は歯医者はけっこう好きなのです)。
 前に行っていた歯医者は、いつのころからか看護婦さんの質が悪くなってやめました。そこはほとんど看護婦さんが治療をする忙しい歯医者さんで、かみ合わせの悪い歯を作られてしまい、その是正が今回の治療の目的です。今度の歯医者さんは女性で、患者さんとじっくり向き合って治療してくださるので正解でした。前は患者というよりベルトコンベア―だったもんね。その歯医者さんの小さな受け付けをパチリ。2枚目は散歩の途中で見かけて驚いたのですが、秋田大学医学部の構内裏門に「構内禁煙」の立て札がいつのまにか立っていました。なるほど時代はこんな風に変わっていくんですねえ。当然、学生や職員はむろん夜にここを散歩する人、患者さんも煙草はダメ、ということになります。3枚目は27日の日曜日におこなわれた町内・三角公園の草とり光景です。使用前使用後の写真でどうぞ。ちなみに小生は歯医者同様、日曜の早朝(6時開始)からおこなわれる町内の労働奉仕もけっこう好き、というヘンタイです。
(あ)

歯医者さんの受付

構内禁煙の看板
三角公園の草取り 前後

ご近所デジカメスケッチ東京篇2

 先日、久しぶりで新幹線を利用、3泊4日で東京に行ったのですが異変が起きました。朝6時の始発に乗るとグリーン席の往復で2万5千円という「朝割クーポン」なのですが、カミさんが「一番好きな朝ごはんを食べられないのは不快だろうから」とおにぎりを握ってくれたのです。これは感激で記念写真を撮ってしまいました。こんなことはめったにないでしょうから。2枚目は事務所のすぐ横にある寺内(じない)公園です。本当に猫のヒタイそのもの広場ですが、裏手に由緒ある神楽坂の小料理屋さんが密集しています。その小路に迷った観光客(?)やサボリのサラリーマンがよくここで休んでいる光景を目にします。散歩に出かける神保町のすずらん通りの古本屋では、岩波の「哲学」が1冊100円で売られていました。こういうのをみると脱力してヘナヘナになってしまいます。最後の写真はやはり神保町の行きつけの居酒屋(本当はあまり教えたくないのですが)で、カウンターに8人も入ると満杯になります。カウンターに大皿の「おばんざい」が七,八品ならび、そのどれもがヘルシーで味も一級品。気立てのいい母娘(なんと2人ともバイクライダー)が切り盛りする女性客の多い(店内禁煙で男性は入りづらいかも)お店です。もう何十年も外でお酒を飲んでいますが、ここが最も気に入ったお店といってもいいでしょう。しばらくは本気で誰にも教えなかったほどです。以前はこの店のそばのホテル泊だったので、しょっちゅう行ってたのですが、神楽坂に住むようになってなかなか行けなくなっていました。この前久しぶりに行き、その素晴らしさを再認識してきたところです。
(あ)

おにぎり

100円本
寺内公園とやまじょう

No.148

欠陥住宅物語(幻冬舎)
斎藤綾子

 40歳のポルノ女流作家がひとりで生きていく決意をして一戸建ての家を買った。が、なんとそれは欠陥住宅で、悩んだ末に弁護士を雇い、悪徳不動産会社と壮絶なバトル…という帯文にだまされて本書を買った人は「なんじゃこりゃ」と怒り出すかもしれない。どこをどうみても欠陥住宅のお話のようだが、実は中身はいつもの斎藤節、彼女自身の40代前後に付き合った男たちとの赤裸々セックスライフを「住宅問題」を伏線にして展開している本である。住宅問題はいわば刺し身。だからといって本書に問題があるわけではない。いや、住宅関係本だと思って買った方には気の毒だが、斎藤本を読みたいと思っても、そのあまりに過激で露骨な本のタイトルや帯文に恐れをなしていた人たちには福音(おおげさな)といえるカモフラージュタイトルなのである。住宅問題でやわらかく包まれていると過激なセックス描写も緩和され、逆にリアリティが増す効果もある。それにしても、これは(男遍歴)実話か、と問われれば、作者は「小説です」と答えるのだろうが、限りなく実話に近い(本書のタイトルはそのへんの効果も意識してノンフィクショナルなものにしたのだろう)セックスライフは、読み応えがあって損はしません。

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