Vol.153 03年8月9日 週刊あんばい一本勝負 No.149


ISOステージワン審査がおこなわれました

 8月8日、東京からISOの審査会社の人がみえ、事務所2階で丸1日がかりの審査がおこなわれました。これまでのISO方針や運営、見直しが順調に進行しているかをチェックする正式な審査です。そのため朝一番の顔合わせでは全員がゴチゴチに緊張、審査員から「もっとリラックスしてやりましょう」とアドヴァイスされる始末でした。朝九時からはじまって夕方の5時まで、それぞれが2階に出向き個人面談のような形で審査を受けるのですが、こんなことは学生以来の経験です。担当の島田とコンサルタント会社の小西さんが同席してサポートしてくれたので大きな問題もなくスムースに審査は終了しました。まあ本番は9月の中旬におこなわれるステージツーの最終審査なのですが、とりあえず第一関門は突破ということです。この日の夕方、久しぶりに「和食みなみ」に全員繰り出し祝杯、ではなく慰労の宴を開きました。これまで頑張って書類作成をしてきた島田と、『秋田のことば』のCD−ROMを完成させた富山の、女性二人を中心にした飲み会で、ひとまず乾杯!
(あ)
審査風景と打上げ宴席

秋田市のゴミ分別はすごいぞ!

 東京と秋田の2重生活をしているので特に感じるのだが、ゴミ分別はわずらわしくて、けっこうなストレスになる。東京ではマンションの住人なのでフロア―毎に集積するゴミの出し方ひとつにもけっこう気を使わなければならないからだ。それが秋田に帰ると、ほとんどのゴミを「家庭ごみ」として出していいのだから、逆にとまどってしまう。たとえばプラスチック類、陶磁器、ガラス、ゴム、皮革類、乾電池、蛍光管…これらすべてが「家庭ごみ」として燃えるゴミ扱いである。つい最近まで秋田市の焼却炉はダイオキシン発生や有毒ガスのメッカといわれるほどお古だったが、最近、最新式の1800℃の高温でガス化燃焼を行う方式に変えたため、いわば「一周遅れのトップランナー」になってしまったのだ。もちろん分別は大切ですが、リサイクルや埋め立てといった処理方法は建設コストや環境負荷の増大につながる恐れがあり、家庭ごみとして一括処理したほうが安全性や経済性にかなってケースが多いのだそうだ。乾電池も水銀ゼロが今はあたり前だそうで、これはしらなかった。東京ではゴミ一つひとつに気を使う日々だが、秋田に帰ったとたん、ほとんどのゴミは同じ屑篭でOK、というのも心理的には複雑なものがあり、戸惑う日々です。
(あ)
これは無明舎のゴミ捨て場・事業ゴミとして業者と契約している

ご近所デジカメ・スケッチ東京篇3

 宮城県の唐桑の食材を使って世界の料理を作るという本の打ち合わせで、その料理をつくってくれた東京・田園調布にある林のり子さんのお宅を訪ねました。林さんは『かつおは皮がうまい』(晶文社)などでしられる方で、ご自宅でパテ屋さんを開いています。執筆者のひとりである仙台の西大立目さんも同席しての打ち合わせ終了後、林さんお手製のパテでお昼をご馳走になってきました。前から林さんのパテ屋さんの本のファンなので、一度は食べてみたいと思っていたので大感激です。行く前からお土産にパテを何種類か分けてもらうつもりでいたのですが8月中はお店をやっていないということで、なおさらありがたいお昼だったというわけです。2枚目は事務所のご近所にある「地方・小出版流通センター」の事務所内部です。右端に映っているのが社長の川上賢一さん。いつもぶつぶつ怒りながら仕事をしています。そのため周りにはひとりも人がいません(ウソ)。3枚目は、これも飯田橋駅前のシャレたフランス料理のお店でみかけた展示用メニューです。サメは青森や秋田北部ではお刺し身や煮つけ料理でよく食べるのですが、まさかフランス料理店でサメ料理を見かけるとは思いませんでした。秋田にはイルカ料理もありますが、これも東京には食べさせるところがあるのだろうか。
(あ)
林さん宅のお昼のテーブル。地方小の内部。サメのフランス料理

今週の花

 今週届けられた花は紫のカーネーション、黄色い小菊、紫のデンファレ、白いオーニソガラム。オーニソガラムはたくさんの小さいつぼみが円錐状についていて、下から順番に花が開いていきます。日持ちもいいので飾りがいのある花です。逆にデンファレはしょっちゅう届けられて馴染みの花ですが、毎回悩ませられます。茎が短すぎて花瓶の高さに合わないのです。茎が長ければ丁度いい長さまで切ればいいのですが、デンファレのように短いとどうしようもありません。せっかく咲いている花を取って茎を長くするのももったいないし、何より花全体のバランスが悪くなります。かといって短いままだと位置や花の向きが思いどおりにならなくて、イライラさせられます。本当に困っています。何かよい方法はないでしょうか。
(富)

No.149

今読めない読みたい本(ポプラ社)
出久根達郎

 本題とは関係ないが、このごろホプラ社はいい本だしますねえ。昔は『昭和こども図鑑』(奥成達・ながたはるみ)ぐらいしか出版物は購入したことはなかったのですが、最近は買う本買う本が「ポプラ社」で、あれ、どうなってんのと思うことしきりです。その昔の情報センター出版局や最近のNHK出版などもそうですが、よそから移ってきた優秀な編集者がその社の体質を一変してしまう例も少なくないようで、出版社はやはり編集者次第というところがあります。それはともかく、またしても出久根さんの本です。このコーナーで登場頻度の最も高い作家といっていいかもしれません。だって好きなんだもん。その出久根さんの本でも、彼らしい持ち味の出せるテーマで、この本を書かせた編集者はなかなかだと思います。作家自身が「こんな本を書きたい」といったのかもしれませんが。タイトルも秀逸ですね。見事に内容を言い表しています。買いたいと思っても手に入らない本だけを取り上げるというのは、いわば逆転の発想なのでしょうが、やっぱりこの切口にも才能のある作家の柔らかで説得力のある文章力があってはじめて生きるわけです。地味だけどもこんな本をもっと読みたい。

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