Vol.168 03年11月22日 | 週刊あんばい一本勝負 No.164 |
朝日のプレゼントに「岩田書院〜」が | |
いつも新聞広告をお願いしている代理店・日新広告から電話があり、11月15日付けの朝日新聞夕刊「キャッチUPボード」の商品広告プレゼントコーナーに『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏』を{ただ}で出せることになったので至急出稿して欲しいとの連絡。念のため東京本社版の発行部数は250万部ほどで、正式な広告費は「90万円」! とのこと。どうやら朝日新聞のえらい人がこの本を気に入って「プレゼントコーナー」に無理やり押し込んでくれたものらしい。名前も知らない方だが、ありがたいことだ。掲載された翌日、さっそく限定プレゼント人数5名から「本が欲しい」という葉書。これでプレゼントは即日で完了。がしかし、翌日から毎日のように30通近い応募ハガキが届き続けている。締め切りは28日だから、たぶん最終的には300通近い応募ハガキがきそうである。もう終了したんだけどね。そんなに本が読みたかったら買って読めば、という不満もないではないが、プレゼントに落選した人たちが書店に足を運んで買ってくださる事を、ひそかに期待しようとおもっている。 (あ) | 無料広告と応募ハガキの一部 |
秋田大学発! 地域文化講演会はじまる | |
秋田大学では、地域貢献の一貫として、秋田の地域に関連のあるテーマを取り上げた市民向けの「講演会」を2ヶ月に1回ぐらいをメドに定期開催することになりました。その記念すべき第一回が、12月13日(土)13時30分から教育文化学部構内の付属図書館を会場におこなわれます。
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テーマは「秋田の文化」と題して渡辺英夫教授の「北前船と秋田」、佐藤稔教授の「秋田のことば」です。どちらの先生も小舎とは縁浅からぬ方々で、私ども聞きに行くつもりです。来年度も2月には肥田登教授の「秋田の水は大丈夫か」,梶川正広工学資源教授の「地球温暖化と秋田の雪」。4月には長沼誠子教授の「秋田県人は甘党?辛党?」、石黒純一教授の「秋田ふきで染める」と魅力的なテーマの講演会が企画されています。身近なテーマが多く興味が尽きません。この定期文化講演会には私(安倍)も立ち上げの会議から大学の要請で参加しています。ぜひ成功させたいものです。構内には駐車場もありますし、入場は無料です。連絡問い合わせは(018)889−2282まで (あ) | これが講演会の1回目のポスター |
映画でみるアイルランド | |
最近2本のアイルランド映画を見る機会がありました。BSで放送した「フィオナが恋していた頃」と、東京の恵比寿ガーデンシネマで見た「マグダレンの祈り」(2002年ブェネチア国際映画祭・金獅子賞受賞)です。「フィオナ・・・」は1926年と現在をオーバーラップさせ、アメリカに渡ったアイルランド移民のルーツ探しの形をとっています。アイルランド西海岸の田舎町を舞台に、惹かれあった男女とその関係を認めようとしない家族や村人によって引き起こされる悲劇。また「マグダレン・・・」は1964年の首都ダブリン郊外の女子修道院を舞台にし、“堕落した女性や娼婦の避難場所”の名目で運営されているが、実は個人の尊厳を一切認めない強制収容所のような実態と、そこから抜け出して自立する強い女性を描いています。どちらも盲目的なキリスト教信者に対して決定的な支配力を持つ教会と、一昔前の封建的なカトリック社会を強烈に見せてくれます。
| 「マグダレン・・・」の主人公を演じたノーラ・ジェーン・ヌーン。この映画は11月29日から仙台市のシネアート1でも上演される。 |
こんな重いテーマの映画ですが、アイルランド好きにとってはたまらないシーンが随所に出てきます。アイリッシュ・ミュージックが生き生きと演奏され、ギネスビールを飲むダンスパーティや結婚式のシーン(実はこの裏で悲劇が始まるのですが)や、美しい自然を背景にして流れる哀愁を帯びた音楽。封建的だがどこか愛らしく憎めない面もあるカトリック社会の習慣、アイルランドの国民的詩人イェーツの名前などがちりばめられています。舎員旅行でアイルランドに行ったためもあり、舎内に小さな「アイルランド友の会」のようなものがあり、盛んに情報交換をしています。今回紹介した2本の映画を見ることが出来たのも、友の会会員の永井登志樹さんからの情報のおかげでした。
(鐙) |
今週の花 | |
今週の花はくじゃく草、黄色いカーネーションと赤いカーネーション、ワックスフラワー。くじゃく草は、小さな花をたくさん咲かせるキク科の植物で、秋になるとよく目にします。一斉に咲いている場面が羽根を広げた孔雀のように見えたのでしょう。花の色は紫の他に白、ピンクなどがあります。実家にも薄紫のくじゃく草がありますが、大きく広がってしまうためビニール紐でくくったり、支柱をたてたりしています。某HPではこのような園芸方法を「ジャンゴガーデン」と称していました。「ジャンゴ」とは秋田弁で「田舎」の意味です。いろいろ難しい定義があるようですが、たとえば秋田の農家の庭先のような自由で素朴な庭づくりのことを指していると思って概ね間違いないみたいです。 (富)
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