Vol.177 04年1月24日 週刊あんばい一本勝負 No.173


久々の吹雪

  今年の冬は暖冬といって甘く見ていたら、3日ほど前から雪が降り始め、昨日からは結構な吹雪となった。今日も朝から一日中吹き荒れ、こんな日は会社の前が田んぼになっている玄関周辺にはちょっとした吹き溜まりが出来る。
 今週は力仕事が好きな「雪寄せ隊長」の岩城が仙台出張なので、渡辺と私がスノーダンプやスコップを持って、仕事の合間に吹き溜まった雪を捨てなければならない。そのほかに一日に1〜2回、ブルドーザーが除雪に来て道路の雪を寄せてくれるのはありがたいが、会社の前にはちょっとした雪の山が残される。この雪捨てが楽ではなく、デスクワークでなまった体には結構重労働だ。天気予報ではしばらく冬型の気圧配置が続くようだ。スノーダンプを去年一台壊してしまったので、使いやすい新品を買い足し、万全の雪かき体制をつくっておこう。
(鐙)

会社の横の雪かきをする渡辺と鐙

散歩の靴とテッシュ

 秋田にいるときはほとんど事務所の机の前から動くことはない。昼食もダイエットジュースなので机上でOK、外に出るのは週2,3度のスポーツジムに行くときだけ。まさしく職住近接の光と影だが、逆に東京にいると午前中にデスクワークを済ませると後はほとんど外に出ている。電車にめったに乗らずひたすら都内各地を歩く。まあ一種の反動なのだろう。1日で3万歩(キロ数にして20キロ弱)歩くこともあるから中毒に近い。街歩きに必要なものは「靴」。右足踵に持病持ちなので靴には強いこだわりがある。現在履いているのはミズノのウォーキング・シューズと独・ビオライン社のヤコフォームの2足で、これを交互に使い分けている。どちらも2万5千円前後の価格帯で、靴に関してはこのぐらいの値段が適正(足をいためない)のような気がする。靴はこの2足に出会ってから思い悩むこともなくなったが、都内散策の敵は路上のテッシュ配り。根がケチなせいか必ずもらってしまう。ショルダーバックがテッシュでいっぱいになったこともある。ちなみに、先週のある1日でもらったテッシュをデジカメで記録してみた。なかにはテッシュではなく衣服に貼るホカロンのようなものも混じっている。冬はこちらの方が喜ばれるかもしれない。しかしポケットテッシュは何かと便利なので、これからも路上で無視を決め込む勇気はない。
(あ)
靴とテッシュ

今週の花

 今週の花はピンクのガーベラ、ラッパ水仙、千日紅、ソリダスター、紫のチース。それに、先週から引き続き、2色のスプレーカーネーションと若松が元気に残っているのでボリューム満点でとても賑やか。ガーベラはかわいらしくて好きなのですが、切花を長持ちさせられないのが悩みです。花瓶の水は少なくしてこまめに替える、水に浸かって腐った茎は切る(どんどん短くなるけど…)、直射日光や暖房があたらないところに置く。これらを守れば冬なら1ヶ月もつということなのですが、これが結構難しい。キレイな花を長く楽しみたいなら、まず自分のずぼらな性格を直さなければいけないということらしいです。
(富)

No.173

不安定だから強い
――武術家・甲野善紀の世界
(晶文社)

田中聡

 いまや時代の寵児になった感のある甲野善紀だが、何冊か彼について書かれた本を読むうちに、その理論の骨格が私のようなトンマにも少しずつわかってきた。わかってくると面白くてもっと読みたくなる。一人の表現者に夢中になり、「あの人はいい、あの本は面白かった」と誰彼かまわず言い続けると、編集者というのは不思議なネットワークを持つ職業で「じゃ、甲野さんに会いますか?」という話がどこからか舞い込んでくる。今回は地方小流通センターの忘年会で隣の座ったのが壮神社の恩蔵さんという偶然。恩蔵さんは初期のころから甲野さんの本やビデオを出している版元なのだ。でも「会いますか」ときかれても著者に会ってどうなるわけでもない。自分のところで本にする可能性のある著者ならともかく相手は武術家。ここは本の世界だけのお付き合いで満足していたほうが無難だろう。本書は、甲野氏に興味を持ち、その道場に入門してしまったルポライターの手になるものだが、書き手として、武術のビギナーとして節度を持ってテーマと取り組み本書を仕上げている。甲野氏との距離感もちゃんととられているし、読者にもこびていない。難しいところは難しく、感動はすなおに驚きながら書かれているのが好感を持てる。オビに甲野氏が「自分のことを書かれたものを読んで感服した」というのもあながち社交辞令ばかりではない。

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