Vol.21 1月20日号 週刊あんばい一本勝負 No.19

ホームぺージが新しくなりました
 今週、小舎ホームページをリニューアルしました。これまでと比べて穏やかで落ち着いた雰囲気のものに変わりました。内容はまだ以前のままの部分もありますが、2月までには中身も1.5倍にし、さらに見やすくしていく予定です。楽しく使いやすいホームページを目指していますので、ご意見やご感想をお寄せください。
(富)
新刊が出ました
 上空に居座る寒気のせいで連日大雪警報が出され、秋田県内では豪雪対策本部が設置された自治体もあります。
 そんな中、1月になってすでに3冊の新刊を出しました。『雪国の農具と民具』『昭和東北大凶作』『追跡「東京パック」』です。今月はさらにもう1冊新刊が出る予定です。大雪の中、本を届けてくれる運送屋さんも、郵便局に代金を振り込みに行く読者の方も大変だと思いますが、どの本もその苦労を忘れさせるほどのすばらしい作品です。ぜひ、読んでください。
(富)
渡辺信夫先生が死去

【渡辺先生の著作】
 小舎刊行の『東北の街道』『東北の交流史』の編著者を務めていただいた、東北大学名誉教授の渡辺信夫先生が、1月15日肺血症のため亡くなりました。先生はまだ68歳で、昨年の10月、秋田市で開かれた東北史学会の会場でお会いした時も大変お元気で、これから先、無明舎と一緒に制作したい本の構想をいろいろ話されていました。『仙台市史』にも編纂委員長として意欲的に取り組んでいる最中でもあり、残念でなりません。合掌。
(鐙)
ラルート16号が出ました

【ラルート16号表紙】
 昨年12月末、小舎が編集している秋田県道路広報連絡会議の情報誌『ラルート』vol.16冬号が出ました。秋田県の道路に関する最新情報や地元の人しか知らない道の話などがたくさん詰まっています。『ラルート』は秋田県内の道の駅やサービスエリア、公共施設で無料配布していますので、ぜひ手にとってご覧ください。
(富)
雪中の出張取材
 昨年末から新年にかけて毎日のように雪が降り続いています。このような時期、遠出も楽ではなく、移動にも普段の2倍以上の時間がかかります。当然スリップ事故も多くなり、先日、秋田県南部の湯沢市に打ち合わせに行った帰り道、高速道路の秋田自動車道で、すごい吹雪の中、私の7台ほど前のワゴン車がスリップして対向車線に飛び出し、大型トレーラーと正面衝突、それに数台の乗用車が追突する事故がありました。幸いにも大きなケガは無かったようでしたが、当然のように高速道は全面通行止め、すぐに対向車線を引き返し、すごい雪で渋滞の一般道をトコトコ走り、秋田市まで4時間以上かかって戻りました。雪の時期こんなことは日常茶飯事で、思いどおりに出張予定を消化できないイライラが続きます。
(鐙)

No.19

萩原遼(文春文庫)
朝鮮と私 旅のノート

 北朝鮮物の本は比較的読んでいる。10数年前にかの国を訪れ、それはそれはいろんなカルチャーショックを受けてきたからだろう。今でも、これまでたずねた外国で一番印象に残っている国は? と訊かれればたちどころに北朝鮮の名前を挙げるほどである。
 本書は元「赤旗」特派員の取材こぼれ話的なエッセイ集である。これぞジャーナリストと膝を打ちたくなるほど、正当でまっすぐな日本共産党好みの人物であるのが本書から伝わってくる。著者は赤旗編集局から異動を告げられても、いまだ共産党員であり続け、しかも文春から本を出し続けている人物なのである。
 驚いたことはまだある。文庫本になる前の本書の版元は京都にある「かもがわ出版」である。本の中でかもがわ出版は「赤旗の読者のために作られた出版社」と紹介されている。そうだったんですか、全然知らなかった。なかなか硬派の本(最近では加藤周一の本などを出している)を出しているユニークな地方の版元として注目していたのですが、ひも付きというのはがっくりです。自分の本の部数や印税のこともたびたび出てきて興味深い。

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