Vol.242 05年4月23日 週刊あんばい一本勝負 No.238


結城さんの芸術選奨受賞パーティー

 結城登美雄さんが受賞した芸術選奨のパーティーが仙台と東京で二夜連続開かれ、会場で本の販売をかね出席してきました。仙台はさすが地元、300人近い出席者があり会費は3000円。箸コップもちこみ、酒も料理も手作りというかわった趣向のパーティーでした。乾杯の音頭は浅野知事で、あとは形式ばった挨拶もなく飲食(もちや漬け物がおいしかった)は2時間弱で終了、会場を移動して結城さんの講演、というスケジュール。こういうのは初めての経験でしたが、仙台もなかなかやるなあ、という感じ。3次会でようやくあちこちの2次会をかけもちしていた結城さんと合流でき、深夜1時半ころまでお付き合いしてもらいました。
 翌日は東京・虎ノ門で4時から結城さんの講演があり、6時ころからパーティーでした。こちらは農文協やNPO関係者の主催で、4,50人の小規模なものでした。終わって仙台に帰る結城さんを、作家のMまゆみさん、世田谷のパテ屋さんHのり子さん、建築家のI先生、共同通信のMさん、小生の5人で東京駅まで見送り。そのあと5人は東京駅地下の沖縄料理店で、ゲストのいない2次会でわいわいがやがや。あっというまに過ぎ去った楽しい2日間でした。
(あ)
仙台と東京のパーティー風景

あわただしく一進一退の日々

 東北の書店営業を代行したいという人が現れたり、ISOの4回目のサーベイランスがあったり、県外での受賞パーティーや取材、打ち合わせなど、けっこうバタバタの続く日々。新年度締め切りの仕事は一段落ついたものの、3月から引き続き忙しさは継続していて、少しヒマになるのはこの下旬からの予定です。人と会ったり、外にでたり、取材したり、打ち合わせしたり、近年になく忙しいフリをしているのは、黙っていれば保守的で自閉していくばかりの自分にカツを入れる意味もあり、意識的にやっていることです。
 机の前にあるカレンダーを見てもわかるように(これは3月のもの)、毎日なにかしらの予定が入っていて余白がないのですから小生には珍しい異常事態。自分のペースでしか仕事をしてこなかったし、予定を入れてそれに縛られるのが大嫌いな性質ですが、これからは、「なにもない日」のほうが怖い、と感じる老後に向かって一直線、なのかもしれません。
(あ)

机上のカレンダー

No.238

『噂の真相』25年戦記(集英社新書)
岡留安則

 この雑誌の前身である「マスコミひょうろん」を愛読していた。内紛が起き、編集長が新しい雑誌を作ることになったというので、早速定期購読を申し込んだ覚えがある。それから10年近くこの雑誌を取り続けた。当時はなかなか書店で買えず直接購読していたのではなかったか。購読をやめたのは「魁新報事件」の舞台裏を書いてくれ、と岡留編集長に依頼され、自分の文章が載った次の号からなんとなく買わなくなってしまった。面白い現象だと自分でも思うのだが、なんとなく自分の文章を載せるような雑誌は読んでもしょうがない、といった気分になるから不思議だ。ある友人の出版記念パーティで初めて岡留編集長にお会いした。小さい人なのに驚いた。知り合いのやっているバーがこの会社のビルの隣だった。雑誌を辞める間際に右翼の襲われ病院に運ばれたニュースを読み、暗い気持ちになった。でも本書を読むとその襲撃があった日、彼は平気で飲み会に出席している。これには安心するやら笑ってしまうやら。何のかのいいながらこの雑誌が気になったし、好きだった。

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