Vol.265 05年10月8日 | ![]() |
わが町内は葬儀場戦争まっただなか | |
事務所のある秋田市郊外の広面地区は秋田大学医学部と大学病院のあるアカデミックな町として発展してきたのだが、このところそのイメージが急変しつつある。今年に入って二社の巨大な斎場(葬祭業)が建設中で、二年前にできた一社とあわせて、信じがたいことに町内の半径100メートル以内に三社の巨大斎場会社が勢揃いしたのである。秋田市の多くの住民は葬儀や法事のためにのみ広面に来なければならない状況になってしまった。 |
分かりにくいが左はしがR、真ん中工事中がB、右端にH社が見える |
目の前にある医学部の中には「病院からあまりに近すぎて不快」と公言する先生もいるそうだ。それにしても秋田市内の大手葬祭社がこぞって広面に集中した、というのは何か裏事情でもあったのだろうか。農協系のR社は安売り電気屋が撤退した後のビルにはいったことからみても、あまり計画的な出店ではなさそうだ。先行会社への対抗的進出というところだろう。いっぽうタクシー会社跡地に入る全国区B社は、かなりのリサーチをして勝負をしかけているのは明白だ。目と鼻の先に地元資本のH社があるのに進出を決めたのは、やはり近所に大学病院がある、という立地と無関係ではないだろう。パチンコ店の裏にひっそりと最初に進出したHは、こんな乱立は露思わずの出店だったに違いない。この町に住んでもう四半世紀が過ぎたが、まさか「葬祭の町」に変わろうとは、予想すらしなかった。 (あ)
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