Vol.290 06年4月1日 | ![]() |
「ヤング無明舎」は非現実的? | |
笑っちゃいますが、この週末は雪、吹雪ですよ。前日の桜の開花予想は4月18日、この雪も想定内での予想です、もちろん。年度末の山もどうやら越えました。検査入院中の編集長Aの不在を埋め、ほぼみんなヘトヘトの状態ですが、20代のアルバイター3人(28歳のH君、22歳のM君、20歳のA子さん)がよくがんばってくれました。力仕事から使い走り、データ入力から細かな報告書作成助手まで、実にフットワークと柔軟性があり、若いっていいなあと、心の底から思いました。ときには過剰に走ったり、とんちんかんなやり取りもありましたが、ロートルな男たち3人(私も含む)を引退させ、この若者3人とすっかり入れ替え「ヤング無明舎」を経営させたらおもしろいかも、なんてことまで考えてしまいました。何のとりえもない田舎の版元ですが無明舎は「無借金経営」です。30年間舎員の給料やボーナスを遅配したことがない、というごく当たり前のことしか自慢のタネがありません。彼ら(ヤング・アルバイター)にこの辺を強調アピールして「不況に弱く、バブルに縁なく、地味で長時間労働だけど、やってみない?」なんて、ナンパ用の誘いの言葉まで頭の中に用意したほどです。世代交代って言葉、甘美ですよねぇ。本がますます売れなくなり、暮らしの中に占める本の文化的地位は凋落する一方です。あえて20代の若者たちがその閉塞感を打ち破るために「出版」というマイナーなジャンルに立ち向かう、ってけっこういい図式ですよね。夢物語ですけど。 (あ) |
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