Vol.298 06年5月27日 | ![]() |
ISOをやめることにしました | |
環境マネージメントシステムのISO14001を取得してから早いもので3年の月日がたちました。この間年2回のサーベイランスがあり、その審査をクリアーするために事前の準備などに膨大な労力と時間を使ってきました。そうした費用はバカになりませんし、なによりも細かな数字とのにらめっこはヘトヘトに疲れる作業でした。半年毎の審査のたびに思っていたのですが、審査する人たちはどれほど真剣にその会社の内情を知り、そこにとってベターなアドヴァイスや指導をしているのか、という疑問がわいてきました。飛行機で前日にやってきて、その日の最終便であわただしく2名の審査員は帰っていくのですが、いつも指摘される「不備」は、瑣末な手続き上の問題や数字だけ。さらに取得の中心メンバーで、ISO取得の立役者の担当責任者・Sがこの間結婚、出産。不定期な形でしか関われなくなったのも大きな誤算でした。理系の頭脳を持つ彼女でしかできない作業が多くあったからです。 最近、仙台市がISOをやめることを宣言しました。これは「仙台市独自のマニュアルよりもISOの環境基準が甘い。だから取得しても費用がかかるだけで意味がない」という背景があるようです。小舎も実は似たようなもので他の事業所に比べればもともと環境負荷は低く、だまっていてもISOの基準よりも厳しい規則で仕事をしています。「厳しい規則」というより「あたりまえのこと」として日常的にISO基準はほとんどクリアーしているのです。 このような理由もあり、これ以上、取得認証にこだわっても何のメリットもないと判断しました。取得をやめたことで何かしらの不利益や問題が生じるようなことがあれば、今後、そのこともレポートしたいとおもっています。とりあえずは今後、あの煩雑な書類整備に煩わされることがないかと思うと、ホッとしている今日この頃です。 (あ)
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