Vol.31 3月31日号 | ![]() |
下野新聞の出版研修生 | |
下野新聞の斎藤晴彦君
(あ) |
打上げ・送別・就職祝い | |
「蜻蛉」の店内で (あ) |
イルカの肉を食べる | |
これがイルカのザル肉 (あ) |
神田古書街を歩く |
アクセスで働く畠中さんと新人の幾志さん
今回まわってみて、「1月に廻ったときとあまり本が動いてないな」という印象が残りました。本が売れないのは新刊だけでなく古本も同じ状況のようです。とにかく古本価格が高すぎます。それが大店といわれる古くからの古書店や、靖国通り面したメインストリートの店に顕著です。家賃が高いためにしょうがないと言っていますが、インターネットで日本各地の古書店の在庫や価格を検索できる時代に、この価格設定がどこまで通用するか考えものです。 古書店めぐりを終えた夜はホームページの「んだんだ劇場」に『神保町「書肆アクセス」半畳日記』の連載を開始した畠中さんや、以前秋田支局にいた新聞各社の記者達と飲み歩いて、情報交換の毎日でした。 (鐙) |
女性パート、驚異の荷さばき |
手際よく作業をするパート軍団 朝8時半にトラックから「ラルート」を下ろし、事務所2階にあげて発送作業はスタートするのだが、回を重ねるごとに作業は速くなり、今回は午後2時にはあらかた終了してしまった。毎回、作業終了後、2階事務所はホコリや小さなゴミクズで掃除が大変だったが、最近は作業開始前よりもきれいに片づけられて気持ちがいい。 (富) |
![]() | No.28 |
出久根達郎(講談社文庫) 逢わばや見ばや
装丁がいい。南伸坊はいまや日本を代表するブックデザイナーである。実に味のある装丁(装画)で、このカバーだけで本を買ってしまった。もちろん著者も好きな作家の一人である。中卒集団就職の少年が東京は月島の古本屋の小僧になり、月日がたって売れっ子の直木賞作家になるといえば、ものすごいサクセスストーリーができあがってしまうが抑制の利いた著者の文章からはそんなおごりがみじんも感じられない。この自伝小説(エッセイ)を読めば著者はなるべくして文学者になったのであることがよくわかる。昭和30年代の少年時代だけしか書かれていないが「室内」でも同名の連載は続いているらしいから続編が楽しみである。この人の文章には昔の人が使った言い回しがさりげなく現代風に使われている。今は使われなくなった日本語なのだが辞書を引くとちゃんと載っている。「うらら」とか「言い条」とか「鶏肋」といった言葉を覚えた。ありがたい作家である。 |
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