Vol.325 06年12月2日 週刊あんばい一本勝負 No.321


いやはやもう師走ですか……

 いやぁ、12月ですよ、まったく。早いというか(時間が)ダラダラしすぎというか(自分が)、ちゃんと1年間の反省をする時期がやってきてしまいました。この1年どんな出来事があったか、瞬時には思い出せない、というのがなんとも悲しいのですが、来年からはそんなことがないようにちゃんと手帳を使おうと12月から書けるH手帳をすでに試しています。手帳も携帯電話も持たずによく仕事ができますね、とよく言われますが、そんな不便はありません。むしろ「ある」ほうが、何かと縛られて身動きがとりにくいような気がするのですが、どんなもんでしょう。いずれ今年1年の反省というか総括のようなものは書き記しておくつもりですが、とりあえず夏以降は引きこもりから脱却、珍しいほど外に出て世間の風に吹かれまくった半年間でした。心境の変化といったほど大げさなものではありませんが、身辺に次々と起こるプライベートな出来事が仕事よりも大きなウェートを占めるようになった、のが遠因かもしれますせん。昔はどんなことよりも仕事を最優先にしていたのですが、年齢や仕事環境の変化などから最近は「自分」を優先させるように努力をしています。いやはや。書きたいことはいっぱいあるのですが、気が競っているのかうまくまとまりません。今週はこれでオシマイ。
(あ)
来年の手帳です
よく行く喫茶店で一心不乱に受験勉強する学生

No.321

ほぼ日刊イトイ新聞の謎。
(東京糸井重里事務所)
ほぼ日刊イトイ新聞編

 自分以外のところのホームページを覗くことはほとんどない。興味がない、こともあるが自分の能力がわかっているので高望みをしないための予防策である。が例外は「ほぼ日」。タイトル通り毎日チェックしているのは、HPそのものよりも主催者である糸井重里の言葉を読みたくてアクセスしているのだが、これは小生の「天声人語」である。あるいは同年代の才能ある人間に、自分はこれだけ差をつけられている、という厳しい現実認識するための羅針盤と言って良いかもしれない。毎日これだけクオリティの高い「相手に届く実のある言葉」を発し続けることのできる才能というのは並大抵のものではない。本物の新聞の天声人語と較べてみるとよくわかるのだが、圧倒的に糸井の文章が面白い。勝れているばかりでなく、なんでもない日常の出来事から時代の空気をつかみ出す「技術」をぜひ天声人語は学んでほしいと真剣に思う。本書はネット新聞「ほぼ日」8年間のエキスを詰め込んだもの。帯の「たのしくたって、仕事はできる。」というコピーもさすが。「遊びたければ、会社に行こう」というのも良い。糸井の言葉は示唆に富み、深いのに浅くて、苦しいのに楽しい。A5の版型を横に使い625ページ、カラーをたっぷりの本が2000円以下で買える。本作りも意表をついている。

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