Vol.326 06年12月9日 | ![]() |
盛岡と仙台に行ってきました。 |
週末に盛岡、仙台に行ってきました。本命は仙台でのある著者の受賞パーティに出席するのが目的だったのですが、ついでに盛岡に途中下車、昔の友人と久しぶりに旧交を温めてきました。友人は同年代で古本屋さん。彼が起業するとき先輩ぶって(古物商の免許を持っているので)いろいろアドバイスした経緯があります。ネット販売もやらず、外商も止め、年老いた母親の介護をしながら店を続けていると聞いていたので、励ましに行ったのですが、元気で一安心。本は売れない、郷土史の需要は高齢化で冷え込み、大型古書店は進出するわで、いいことはないのだが、まあ、どうにかここまでやってこられたから満足だ、と終始笑顔でした。夜は仙台の受賞パーティに出席。その会の目玉として民俗研究家・結城登美雄さんの講演がありました。この講演を聴くのも目的のひとつだったのですが、会が終わると当の結城さんと二人抜け出し深夜まで語り明かしてしまいました。あるホテルの最上階のバーでウィスキーを飲みながら、静かでゆったりと流れる時間に身を任せ、久しぶりに二日酔いです。なるほど繁華街の人気のある居酒屋で大声を出しながら飲むのも楽しいですが、ホテルのバーというのも小生の年齢からすれば「アリ」ですよね。このホテルのバーは結城さんが広告代理店をやっていたころ「食堂」がわりに使っていて、深夜、仕事が終わると社員たちと毎晩のようにここで酒を飲み、食事を取っていたそうで、「バブルって恐ろしいね」と大笑い。結城さんは繰り返し繰り返し、柳田国男と宮本常一の本ばかり読んでいるそうで、「柳田はすごい、大変な人だ」を連発、夜は静かに過ぎていきました。
(あ) |
結城さんの講演 |
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