Vol.329 07年1月1日 | ![]() |
あけましておめでとうございます。 | |
去年とはうって変わり、穏やかな新年を迎えました。 明けまして、おめでとうございます。 昨年は、幣舎や私自身にとっても隘路のつづく道程でした。たぶん、この狭い路の先には広々とした明るい視界が開けるはずだ、という淡い希望と信念を抱きながら、歩き続けた1年でした。 が、過ぎてみればすべて遠い過去。元旦という一瞬ですべてをリセットできる日本のお正月という伝統行事に感謝しながら、新しい年を新しい気持ちで寿いでいます。 幣舎は35年ほどの歴史を持っています。その歴史を振り返ると、おおかた5年周期で好不況が交代でやってくるようです。今年は5年間の不調期から抜け出す、新しい5年の最初の年に当たります。ですから今年からは好況に転ずるはず、とこれまた根拠のない楽観に身をあずけて、前向きに老骨に鞭打って歩きはじめようと思っています。 日本の社会も、私どもの仕事である出版業の現状も、憂うべきことのみ多く、安易な楽観は戒めなければなりませんが、どこかに未来を展望する若芽が育っているはずです。自分の拠って立つ足元をもう一度見つめなおし、若芽を見逃さないように、1歩ずつ穏やかに歩いていくしか、方法はないようです。「一隅を照らしたい」という、創立以来の想いの火を消すことなく、今年もトボトボとですが前に進みたいと思っています。 旧年に変わらず、今年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。 2007年元旦 無明舎出版 安倍 甲
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事務所2階から撮った元旦の朝の風景。 |
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