Vol.351 07年6月2日 | ![]() |
活字の潮目と十割そば | |
いい天気が続いて、気持ちがいいですねぇ。秋田は今頃が一番良い季節なのかもしれませんね。 あいかわらず太平山だ、八幡平だ、街道だ、と外で遊びこけ、合い間に近所のスポーツクラブのエアロビクス教室に週3回も通っています。まるで定年退職してフィットネスに夢中になっているオヤジ状態ですが、ボチボチ仕事もしています。6月は年4回のDM通信を出す月、新刊は少ないのですが、けっこう忙しくなりそうです。 でも昔に比べたら、仕事はかなりマイペースです。地方の片隅からではありますが、出版業界の大きな「潮目」のようなものが、よく見えるようになりました。今はあせったり不安になっても詮無いこと、少し傍観者的に活字の危機的状況を見ているところです。活字業界が借日のような隆盛を取り戻すことはもうないと思いますが、それはそれ、別の興味深そうな「入り口」や「出口」が思いもかけず活字の世界からひょっこりと顔を出すのでは、と業界の隅々をキョロキョロ眺めまわしているところです。 それが、いきなり十割そばです。地方に行くと道の駅やコンビニでもこの十割そばの看板を掲げているところが目に付きます。自分で蕎麦を打ったことのある人ならわかると思うのですが、つなぎ粉を使わず蕎麦を打つのは素人にはほとんど無理、かなりの技術が必要なのです。その夢の十割そばがコンビニで食べられるというのですから最初は目を疑いました。いったい、どういうことなの? と周辺を取材してみると、なんと「つなぎなしで打てる自動蕎麦打ち機」なるものが、岩手のある人物によって発明され、この会社が自社製麺の十割そば販売を北東北中心に行っているのだそうです。どうりで、看板にはどこにも「手打ち」とは書いていません。なかなか面白そうなので、この岩手の会社を引き続き取材してみたいと思っているのですが、食べた感想は、って? けっこううまいんですよ、これが。 (あ) |
岩手県の七時雨山山頂で |
アルプスのハイ・爺(藤原優太郎さん) | |
こんな看板見たことありませんか |
●vol.347 5月5日号 | ●vol.348 5月12日号 | ●vol.349 5月19日号 | ●vol.350 5月26日号 |