Vol.37 5月12日号 週刊あんばい一本勝負 No.34


堤さんと遠田さん

 HPに「アマゾン便り」を連載中の堤剛太さんが来舎した。福井県の「一筆啓上賞」受賞のため来日していたのですが、レイルパスが有効なうちにと九州の実家から新幹線を乗り継いでわざわざ秋田まで来てくれました。「日本人の表情が暗いこと」「世の中に潤いのなさそうなこと」が来るたびに強く実感されるそうです。一方、今月から「インドからの手紙」を連載している遠田耕平さんは小生のスポーツクラブ仲間です。落ち込んでいたときカヌーに誘ってもらったのも彼からですから「スポーツの恩人」でもあります。現在インドを中心にポリオ根絶のために奮闘しているタフガイ医師ですので、たぶん面白い連載になると思います。ご期待ください。詳しいプロフィールは連載末尾に記してあります。
(あ)

遠田耕平さんの記事

事務所でくつろぐ堤剛太さん

『ほぼ日刊イトイ新聞の本』は面白いゾ

 糸井重里の『ほぼ日刊イトイ新聞の本』(講談社)は、自分のHPを立ち上げた数年間をドキュメントしたもので、この手の本としては出色の面白さ。最近、NHKの「プロジェクトX」や「クローズアップ現代」に活字(ルポタージュ)は負けているのではないか、と内心忸怩たるものがあったのだが、この本で溜飲が下がった。有名人の書いた身内誉めのレポートかな、と疑って読み始めたのたが、これほどまで自身をさらけ出しHPに熱情をそそいでいるとは意外で感動的である。が、小生には本体であるHPが、なぜ1日35万通もアクセスがあるのか、どこがそんなに人気なのか、よくわからない。
(あ)

事務所内の改装工事始まる

 倉庫に続いてGW明けから事務所の中の改装工事も始まりました。これは増えつづける資料が分散し、作業に差し障りが出るようになったためです。2階に広い資料庫を作り、備品類は倉庫の2階に収納し、1階の資料庫をきれいに上にあげてしまうためです。空いた1階のスペースにはコピーやファックス、サーバなどを収納して事務所にゆとりを持たせるのも目的です。舎内のLAN化はほぼ済んでいるのですが、LAN化しても「書物や書類」は増えるばかりです。シンプルで広々とした環境で仕事はしたいものです(土地の高い東京ならまだしも)。
(あ)

改装中の写真

DMの反応に少し変化が

 GW中に愛読者登録している方々にDMを出しました。年に3回ほど出しているのですが、この休み明けから毎日50通ほどの返信注文が返ってきてドタバタしています。幸い、カヌー合宿の終わった柴田真紀子さんが連日手伝いに来てくれ、朝から晩まで打ち込み、発送をやってもらっています。小舎の強みは、こうした不定期でバイトをしてくれるプロフェッショナル(舎の仕事に精通している)な女性陣を何人も持っていることかもしれません。  ところでDMの反応ですが、メールでの注文が去年の2倍以上増えています。やはりPCの普及は半端じゃないところまできているようです。中には「紙でなくメールの新刊案内にして」という読者までいました。今回から「小舎の本に関しては送料はすべて無料」(今まではメール注文のみ)にしたのも反応の大きさにあらわれているようです。
(あ)

PCに向かって作業する柴田さん

超強力パンチはすごい、です。

 舎内で大量の書類をファイルに綴じる時、今まで使っていたのは手動のドリル式パンチでした。ねじ式になった刃のハンドルを回すと穴があくタイプです。しかし、これは数千枚の書類となると使いづらく時間もかかり、何より手が疲れてしまうという欠点がありました。ところが、2ヶ月ほど前某オフィス用品配達会社のカタログを探したところ、なんと一度に330枚の穴あけができる超強力パンチを発見しました。これだとレバーを一度押すだけなので腕も疲れないのです。すぐに注文。翌日品物が届き、試してみたら本当に簡単!期待以上の力強さだったので、それ以来、このパンチは大活躍です。これからは大量の書類や小冊子の穴あけに悩まされずに済みそうです。
(富)

強力で使いやすいパンチ

No.34

白取春彦(三笠書房)
この1冊で「キリスト教」がわかる

 「知的生き方文庫」の1冊である。実はこの文庫シリーズには大変お世話になっている。学生時代の不勉強がたたって、面白いと言われる小説やノンフィクションも歴史的な素養がないために途中で投げ出す傾向があった。これではいけないと日本の歴史や世界の歴史の全体像を勉強しようとしたのだが、どれもテキストが難しすぎて挫折。それがこの文庫シリーズとであって、するすると歴史の全体像に迫ることができるようになった。テーマを細分化し、興味を引く小見出しをつけ、読み切りドラマ仕立ての「ぶつ切りの歴史」で意識的に読者が飽きのこない編集方針をとっている。だから好きなところから読み出すことができ、ペラペラ拾い読みをしているうちに全体の長編小説のあらすじが理解できるようになっている、というわけである。このシリーズのおかげで「キリスト教」も「ユダヤ人」も「哲学」も「中国の歴史」も苦もなく頭に入った(すぐ忘れるが)。

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