Vol.38 5月19日号 週刊あんばい一本勝負 No.35


田植え始まり、まわりは工事だらけ

 事務所の前の石井さんの田んぼで田植えが始まりました。5月17日です。どす黒い大地に青いかわいい苗が点在する風景は心和みますが、実は内外ともがーがーぴーぴーと騒音がひどく心やすまるどころではありません。前の道路では本格的な下水道工事がたけなわで騒音もさることながら、とにかく交通渋滞がひどく事務所までたどり着けない方もいるほどです。2階では保管庫の解体作業の真っ只中で、書類が散乱し2階は足の踏み場がないため開店休業です。ここの騒音もひどくて、いかに普段静かな環境で仕事をしているか思い知りました。東京で仕事をするのは私たちには無理かもしれませんね。
(あ)

田植え風景と事務所前の下水工事

もう胃カメラを飲まなくていい!?

 出張先のホテルで読んだ産経新聞(5月13日)1面の「くすり感覚で飲めるカプセル型胃カメラが今秋にも日本に登場する」というニュースには驚いた。つい最近の健康診断で内視鏡検査を言渡されたばかりの身にはチョー朗報である。とにかくあの胃カメラほど不快なものはない。このカプセル型検査機器はイスラエル製で直径1センチ、長さ3センチの円筒系でNASAの衛星探査用の解像度の高い集積回路積み込んでいて、8時間のデジタルビデオ撮影が可能というもの。うれしいなあ。この数年、毎年のように胃カメラの恐怖と戦ってきたのだが、これで少しは枕を高くして眠れるかも。新聞を読んで思わず「やったあ!!」と声をあげてしまった。いつかはこの手の朗報があると信じて病院に行かなかった甲斐がありました。
(あ)

これが産経の記事

朝日「ひと」欄に堤さんが

 HPの長期連載に「アマゾン便り」を書いている堤さんが朝日新聞5月14日号の「ひと」欄で紹介されています。この記事を読んでから連載を読めば、さらに面白くなること請け合いです。ちなみに堤さんは毎日新聞の「ひと」欄にも載っています。
(あ)

朝日新聞の記事

うちのデザイナーを紹介します

 ここ5年ほど、小舎のデザインを担当してくれている能山為善さんを紹介します。能山さんは42歳、北海道出身の音楽好きの寡黙な中年オヤジです。チラシやポスター、広告からブックデザインまでほとんどの仕事をやってもらっているのですが、小舎の方針で「うまい人より我慢強い人を」というむちゃくちゃな選考基準で選ばれ、その名に恥じず何十回となく編集者の気まぐれでダメだしの出たゲラを不平を言わず、投げ出さず、金にもうるさくも言わず仕上げてくれる、ま、一種の変人です。朝早くから夜遅くまで時間にかかわりなく舎に呼び出され、怒鳴られ、嫌味を言われ、ボツにされても不平は言いませんが、いつかその蓄積された怒りが暴発するのでは、と舎内ではおそれる人もいるようです。
(あ)

これがわが舎のデザイナー

絶景の露天風呂

 6月刊行予定の『青森の温泉』カバー撮影の助手として、青森県深浦町の黄金崎不老ふ死温泉に行ってきました。日本海を目の前にした、岩場にある露天風呂での撮影です。モデルは小舎おなじみの斎藤亮子さんとお友達の佐々木愛さん。しぶきがかかる昏い海のそばにある露天風呂。朝から快晴の天気で楽しそうなモデルの2人。見ているだけで温泉に行きたくなる写真に仕上がっているハズです。ただ、私は撮影助手だったため、気持ち良さそうな温泉と、幸せそうなモデル2人を見ていただけで、露天風呂に入れなかったことがクヤシィー!今度来るときは絶対に海に沈む夕陽を眺めながら入りたい!
(富)

カバー写真撮影中の様子

No.35

中江克己(PHP文庫)
お江戸の意外な生活事情

 最近の読書傾向なのだが以前はバカにして歯牙にもかけなかった「知的生き方文庫」(三笠書房)や本書のようなノウハウ文庫をよく読むようになった。笑われるかもしれないが『小さなことにくよくよするな!』(サンマーク出版)も愛読書でシリーズ4冊すべて2回ずつ読んでいる。ま、これは親父たちの人生指南本だからと言うより好きな小沢瑞穂さんの訳だからと言うこともあるのだが。 しかし、このような傾向が出てきた背景というのははっきりしている。とにかく基礎的な歴史や学問の素養が圧倒的に欠けていることに気づいたのである。気づくのが遅すぎるとお叱りを受けるかもしれないが、世間が面白いという本をちっとも面白く感じないようなとき、そのおおかたは知的素養がないことに起因しているのである。この本もそういう意味では目から鱗本だった。江戸時代の芝居見物は夜ではなく(火事が怖いので)もっぱら早朝からだった、なんて驚いちゃうなあ。

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