Vol.385 08年2月2日 週刊あんばい一本勝負 No.381


右往左往の1週間でした

 あわただしい1週間でした。
 冬季の愛読者DM(ダイレクトメール)を週半ばにようやく脱稿、印刷所へ入稿。大仕事をしたような気分でいるのも問題ですが、時間がかかりすぎを反省。毛色の変わったところでは「ヤマケイ・ジョイ」という季刊雑誌の原稿を書きました。山歩きのことばっかし書いてたら、その筋の編集者の目に留まったらしい。月末をはさんでは仙台1泊2日の旅、もちろん出張、お仕事です。4人ほどの人に会ってきました。帰って来ると溜まった仕事を片付け、週末は田沢湖スキー場へ。山サークルの「スキートレーニング」です。みっちり5時間リフト券を使い切るハードなトレーニングをこなしてきました。
 前の週に発送していた「執筆アンケート」の回答も順調に届きはじめ、その返事書きも。こんな時に限って毎日、来客が多くあり、書かなければならない原稿や手紙がたまり、緊急に作らなければならない広告チラシや雑用がいっぱいになるから皮肉である。忙しいのはいいことなのだが、どうにも一度に2つのことをできない不器用タイプなので、あたふたの連続だった。
 週末のスキーの後、翌日が日曜日なので1日中寝ていたい気分だったが、由利本荘市で仕事があり、前日からその準備。体が悲鳴をあげているのが、よくわかるのだが、けっきょく休みのない1週間を駆け抜けてしまった。今週はブレーキを利かせた1週間にしたいものだ。
(あ)
仙台は青空、うらやましい
鳥海山のブナ・あがりこ大王
仙台・二十陸のそば、これは美味しい

No.381

Googleとの闘い(岩波書店)
ジャン・ノエル・ジャヌネー

 学生時代は「帝国主義」などという言葉をしたり顔に使ったものだが、その意味もろくにわかってはいなかった。社会に出てから、その言葉自体を口にする機会は滅多になくなったが、最近その「帝国主義」という言葉が、やけに実体を伴った概念として、目の前に立ち表れるようになった。グーグルやアマゾン、マイクロソフトといった巨大新興企業が網で地球をすくうように富を独占するさまを見てしまったからだろう。本書は、そのグーグルに対しての、フランスからの「反帝国主義論」である。なかなかおもしろいグーグル批判なのだが、いかんせん訳がこなれていない。読みずらいし、わかりにくい文意がいたるところにあるのが残念だ。それにしても、グーグルにしろアマゾンにしろ、会社を立ち上げ、世界制覇するまでの時間が圧倒的に短いのがデジタル企業の特徴だ。もう15年以上前だから大昔だが、アメリカの国会図書館が全蔵書をデジタル化する「クーベルタン計画」なるものを発表したとき、「それぁ、いくらなんでも実現不可能だ」とタカをくくったものだが、いまやグーグルは、「世界中の書物をデジカル化できる」と豪語している。独自のアルゴリズムによりページランク・テクノロジーと呼ばれる技術を持ち込んで、大量情報の高速検索を可能にしたのだ。さらにそれを広告とリンクさせ、神話的な利益を短期間で上げることに成功したのである。フランスならずとも、その急成長には危険を感じてしまうのは当然だろう。

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