Vol.390 08年3月8日 | ![]() |
書評ラッシュにうれしい悲鳴 | |
昨年末から、少し大げさにいえば、出す本出す本が全国紙の書評に取り上げられて、うれしい反面、とまどってもいる。 伊藤孝博著『東北ふしぎ探訪』が朝日新聞読書欄に載ったのが皮切りで、何せこの本は600ページ・2800円という大冊、売れっこないと思っていたら、書評のおかげで完売した。粘り強く(?)返品待ちをしたが、客注が溜まり、どうにもならず先月増刷した(このへんが計算どおりにいかず、戸惑っている理由)。新聞書評が出ただけで初版が売り切れるなんて、10数年前でも経験がない。どうしたんだろう。 毎日新聞の永幡嘉之著『白畑孝太郎』は著者によると、書評は「無署名記事」だが、実は書いたのは養老さんとで、いろんな事情があり無署名の書評になったのだそうだ。著者は養老さんと昆虫つながりで、親しい。 『笑種似顔絵草紙』は読売新聞に書評が出たが、5000円近い本なので部数とは結びつかないと思っていたが、これがけっこう売れて驚いている。 この項を書いているいま(7日)も河北新報に『白畑』の書評が出たらしく、電話が鳴っているし、今月号の『ヤマケイ』には『秘境・和賀山塊』、3月下旬に出る『サライ』には『似顔絵』と、書評が目白押しだ。 いったい本当にどうなっているのか。活きのいい新刊がない時期にうまくウチの本たちがもぐりこんだ、といったあたりだろうか。 それにしても全部違う本が3大新聞に同じような時期に立て続けに書評が出た、というケースは35年の出版社人生でもはじめてのこと。 何かよくない「反動」などありませんように、といまは祈るばかりだ。 (あ) |
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