Vol.448 09年4月18日 週刊あんばい一本勝負 No.443


医師つながりの日々

 ずっと好天続きで、外に出ないともったいないように感じてしまう日々だった。怒られそうだが、こちらは週末さえ晴れてくれれば何の不満もない。明日からは大田町にある川口渓谷を歩いて、明後日日曜日は「山の学校」の開校式。

 身体の調子が悪いわけではないが、歩きすぎなのか、左足のかかとが火照るような感じで、長く歩いた後は痛みがある。M治療院で鍼灸の治療を受けているのだが、鍼も灸もほとんどこれまで経験がないので、おっかなびっくり。終わってみると違和感もないし、足の痛みのほうもずいぶんひいていた。

 WHOの医師でカンボジアで医療活動をしている遠田先生が帰国、母校である秋田大学医学部で特別講義をするという。このHPで連載報告を描いてもらっているので、聴講に行ってきた。大学の授業を受けるなんて何十年振りだろう。医学部は事務所からすぐの場所にあり、まずは大学病院のスターバックスでコーヒーを買い、大きく深呼吸して講義室へ。医学部2年生200人近くが階段教室にびっしり埋まる中、講義がはじまっていた。わかりやすいワクチンの話で、笑い声が絶えない。興味深い授業の進め方に感心、やはり実践活動している人の言葉は伝導率が高い、という印象だ。

 週1の割合で歯医者に通っている。それも今週で1段落した。「他に気になる歯はありますか」と訊かれたので、前の歯医者に「むりやり」入れ歯にされた奥歯の不具合を訴えると、それもこれから直してくれるという。今の駅前ビル内にある歯医者さんの世話になる前、近所の歯医者さんに飛び込みで通いだしたのだが、素人目でも無愛想、高飛車、腕のほうも首をかしげたがる歯科医だった。その不信感から今の歯医者さんに鞍替えしたのだが、すでに2本の奥歯が何の理由もなく「入れ歯」にされてしまった。「こんな治療(入れ歯のこと)する必要あるんですかねえ、」と、今の歯科医は首をかしげていたから、わが素人判断も間違ってはいなかったようだ。だから前の歯医者の事後処理というかやり直し治療に通っていたのである。それにしても歯医者通いは当分終わりそうにない。いやはや。
(あ)

No.443

トヨタが消える日
(成甲書房)
鬼塚英昭

 意識はしていないのに最近テーマに興味を持って買う本にこの版元の本が多い。勢いのある出版社なのだろうか。それとも有能な編集者でも入社したのかな。社会性のある過激なテーマの本が多いから、いわば「噂の真相」単行本バージョンといったニュアンスもある。それはともかく「トヨタ」に関するニュースは、日本の進路を左右しかねない意味を持っている事件だ。このところの日本企業の王者を襲った大津波の、ちゃんとした「内実」を知りたいと思っていたらタイミング良く本書が出た。マスコミ報道には限界がある。マスメディアの広告収入の大黒柱であるトヨタのマイナス報道には、確実にある種の遠慮や配慮がマスコミ側にある。トヨタ叩きは自分たちの首を絞めるだけ、という微妙なあざとさが、何の関係もないこちらにも透けて見えるのだ。
 そこに出たのが本書で、これは期待が持てる。真正面からトヨタの闇を照らしだしてほしい。とわくわくしながら読みはじめたのだが、残念ながらジャーナリストの突撃取材によるノンフィクションとはほど遠い「読み物」だった。9割以上がマスメディアの記事や報道を引用、そこから持論を述べるだけの、フニャフニャした仕上がり。う〜んノンフィクションは難しい。

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