Vol.470 09年9月19日 | ![]() |
遠くに行きたい | |
「大人の休日倶楽部」の期間限定パス(3日間新幹線乗り放題1万2千円)が利用できる期間と重なった。そのため、けっこういろんなところに出かけた。1回目は長野まで行き、友人と一献、大道芸フェステイバルでにぎわう長野の街を歩いてきた。2回目は八戸、函館まで足を延ばし、市電に乗って広い函館の街を隅から隅まで歩いてきた。いずれも金曜日から週末を利用しての小旅行。そのなかに週末ではない平日の2日間、「遊び予定」が入ってしまった。「しまった」などというと不意のようなイメージを与えるが、もちろん、自主的に申込んでの結果である。 その平日の「遊び」というのは、1日目が「丁岳登山」、2日目が「羽州街道探訪会」。どちらも平日にわざわざ出かけても損のないイベント、と判断しての参加。丁岳は高い山ではないが、鳥海山の弟分に当たる小さな山で、とにかく急峻の連続で、ほとんど登りだけ、といっていいきつい山だった。参加者9名のうち2名がバテたほどで、ヘロヘロになったが、その分達成感も深い。羽州街道のほうは、その起点である福島・桑折の小坂峠と金山峠の一部を歩いてきた。前から行きたかったところで、桑折も初めて訪れた。ここは伊達政宗の出身地として有名で、なにせ江戸から来る奥州街道と、東北への入り口である羽州街道の出発点の追分である。街道歩きの好きな人たちには「聖地」のような場所といってもいい。桑折で見かけるポスターやパンフ、説明看板など、どこかで見たことのあるデザインが多いなあ、と思っていたら、よく見るとうちで作ったものだった。そうか街道の仕事でよく「桑折」を取り上げていたもんなあ。 遊んでばかりだが、この間、実は新刊2冊ができてきた。山尾三省・春美著『森の時間 海の時間』と、弘前劇場の長谷川孝治著『さまよえる演劇人』の2冊である。舎としてはかなりの力を入れてつくった本で、これから本格的な書店営業や新聞広告宣伝、もろもろの販促活動に入る予定。乞うご期待。 (あ)
|
●vol.466 8月22日号 | ●vol.467 8月29日号 | ●vol.468 9月5日号 | ●vol.469 9月12日号 |