Vol.531 11年1月1日 週刊あんばい一本勝負 No.525


今年もよろしく

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

穏やかで静かな(?)お正月を迎えました。
元旦は朝8時半から河辺町にある「山の学校」の恒例、元旦筑紫森登山。
毎年欠かさず参加しています。今年は山の学校で合宿キャンプをしているボーイスカウトの高校、大学生たちと一緒に登りました。
新雪を踏みしめ、遠くにクッキリと鳥海山まで見える快晴で、帰りは近くの温泉で汗を流し、晦日から一次帰省していた義母を施設に送り届け、夜はおせちもそこそこに11時前に寝てしまいました。明日、重要な行事のためです。

お屠蘇まで控えて寝たのは2日のこの日、山の学校有志4人でつくる酒飲み集団「モモヒキーズ」の太平山・前岳登山があるためです。太平山は1200mの低山ですが、急峻な山道の続く「楽ではない」山。ましてや雪山で直登ルート。酒を飲みたくても自然に控えてしまいます。
今回はいつもの4人のメンバーに加え、急きょ東北旅行中の大阪の女性2名が「参加したい」と飛び入り。私の鳥海山遊び仲間(山形に共通の友人がいる)です。これでがぜん華やかでにぎやかな山登りになりました。
それにしてもこの飛び入り女性たち、なんにも登山の準備をしていないにもかかわらず、軽々と雪山を登るのですから、鍛え方が違います。
下山後はまたしても温泉、その後は彼女らを連れて、まだボーイスカウトの訓練が続く山の学校を見学、夜は駅前の居酒屋で宴会です。

3日の日は、まあ人並みにお正月。カミさんと二人、おせちに飽きたので餅ばっかり食べて1日を過ごしました。
箱根駅伝は2日からちゃんと見ないと「まったく面白くない」ことに気が付いた。4日から仕事始め。といっても私一人。5日から仕事始めなのだが印刷所が4日からはじまるため連絡事項があり出舎。もうまったくいつもの日常にもどってしまいました。朝の8時半から夜の6時まで机の前に垂れこめてPCとにらめっこ。
夜はサンパウロからスキーを楽しみにきているカルロス阿部くんの家族6人を、市内のイタリア料理店で接待。サンパウロではいつも世話になっている恩人です。カルロスはものすごいグルメなので緊張しました。

これで私のお正月は終了。みんなが仕事に精出し始めるころ、ちょっと遠出して温泉にでも入って、お正月休みをとる予定です。
(あ)

No.525

老後がこわい
(講談社現代新書)
香山リカ

もう5年も前に出た本だが、他の本を読んでいたら、この本をほめていたので読んでみることにした。なるほど、これだけの地位や名誉のある人でも独身女性であるというだけで世の中はこれほど冷たいものか、というのがよくわかった。いや、かなりショックを受けた、というのが正直な感想である。いくつか面白いエピソードが載っているが最も心に残っているのは、偉大な知性と言われた江藤淳の自死についての言及だ。老後の無残さの一典型である。妻がこの世を去った後、電子レンジの使い方や電球の取り換えもできず、その寂しさが埋まらず、妻の後を追ったといわれている文豪に、その家事能力の低さは「幼児並」と指摘。それは妻にとっては逆にものすごいストレスになっていたのでは、と言及しているのだ。さらにそんな江藤とは対極にある存在として詩人・茨城のり子の存在を上げている。有名な詩「よりかからず」から、できあいの学問、思想、宗教、権威にはよりかからず、「じぶんの耳目/じぶんの二本の足のみで立って/なに不都合のことやある/よりかかるとすれば/それは/椅子の背もたれだけ」。この詩と詩人の最期を、自らの理想として書き記している。

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