Vol.575 11年11月19日 | 週刊あんばい一本勝負 No.568 |
バカオヤジたちの冒険 | |
11月14日 新聞の一面下方に3段分のスペースをとった広告を、全3」と業界用語でいう。今日、仙台の河北新報にその全3広告を打った。河北新報をとっていないので朝一番でコンビニに買いに行くと、「新聞休刊日」の張り紙。新聞が一紙もない。アレレッどうなっているの。広告掲載日を確認すると、やはり今日だ。そうこうするうちに仙台から個人注文が電話で入りはじめ仙台では新聞が出ていることが判明。新聞休刊日って全国共通の決まり事じゃなかったのか。震災があったため河北だけ特別な休刊日を設けているのかな? 11月15日 アメリカには秋田の種苗交換会そっくりな「ステーツ・フェアー」なる農業者のお祭りがある。ミュージカル映画にもなっているので観たら1945年(昭和20)制作で、なんとキャンピングカーで祭りに参加するお百姓さんが主人公だった。同じく林芙美子原作の映画『浮雲』は昭和21年の日本が舞台。パンパンになった女主人公の住むバラックに英語でクリネックスと書かれたテッシュの箱が積まれている。昭和20年にキャンピングカーで、昭和21年にクリネックスですよ、ご同輩。あの戦争はやはり「無知」が引き起こした人災であることは論をまたない。 11月16日 ごくたまにだが日程が数時間刻みで立て込んでしまう日がある。今日がその日だ。朝から健康診断の人間ドックがある。くわえて新聞県版の連載の締め切りの日だ。午後からは国際交流センターから外国のお客さんが来ることになっている。夜は夜で山仲間モモヒキーズの月1宴会。事務所2階が会場で小生がホストだ。だから下準備がいろいろある。でも一番厄介なのは健診のための「検便」。これは昨日と今日の2日間用意しなければならない。けっこう大変なのだ。朝から尾籠な話で恐縮。 11月17日 秋田大学の教育文化学部から医学部までは1キロ弱ほどの距離がある。この道路間にすし屋が6,7軒ある。昔からある店だ。よくつぶれないものだ、といつも不思議に思っている。その同じ通りにここ数年で同じくらいのラーメン屋がオープン。こちらは浮沈が激しい。開店すると学生たちは列を作る。評判を呼んで他地域の若者も食べにくる。数か月後、閑古鳥が鳴く、の繰り返しだ。店員はみんな黒いTシャツにバンダナ。はなっから仕事に命を賭けたり店を死守する、なんていう気負いやプライドはない。地元なので1度は食べにいく。2度と行かなくなる店がほとんどだ。 11月18日 金曜日に「代休」をもらい山に登ってきた。今日は土曜日だが、そんなわけで仕事。まさしく代休そのもの。今日から天気が崩れるため、天気のいい金曜日に代休をとったのだ。というのも山仲間たちはこの頃、秋田県内にある約60座のリストから、皆が共通で「登っていない山」を選びだし、そこに集中的にチャレンジする「遊び」に夢中なのだ。それに付きあっているのだが、最近だけでも大石岳(大仙市)竜ケ森(大館市)小岳(二ツ井)とメジャーでない山ばっかり。来週末は雄長子内岳(湯沢市)、これもはじめて耳にする山。なんとなく知らない山に行くのは未踏峰に挑戦するようなトキメキを感ずる。バカオヤジたちである。 (あ)
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