Vol.600 12年5月19日 | 週刊あんばい一本勝負 No.593 |
奇跡のラーメン屋、ついにオープン! | |
5月13日 土曜日だが、夏のDM発送作業のため、私以外の人たちは出舎。ご苦労様です。で、私は八森町にある水沢・薬師ハイキングへ。あいにくの雨だったが豊かな森を満喫。実は日曜の今日も連チャンで太平山・奥岳だったのだが、少々疲れ気味でキャンセル。昨日山で採ってきた(もとい採ってもらった)山菜(ワラビとわさび)の下処理をしたり、映画や本をじっくり読む予定。料理も2,3品チャレンジしたい。ま、のんびり休日である。ところで、このところびっくりするほど「良い本や映画」に当たり続けている。このツキを逃したくないなあ。やっぱ、山より芸術ですよ、ナンチャッテ。 5月14日 散歩の途中に何年も看板を掲げているのに休業中のラーメン屋がある。「開店休業」というのは客が来ない状態をいう。店は閉まっているのに看板を下ろさない不思議な店である。そのラーメン屋が去年暮れから店頭に「×月×日オープン」という開店告知を出しはじめた。この告知は半月ときには週間単位で延期告知に替わり、えんえん半年が過ぎてしまった。この延期告知を見るのが散歩の楽しみだった。たぶん永遠にオープンしないのでは、と思わせるほど、たえまなく書き換えられるので、今度はいつかな、と見るのが楽しみになってしまった。ところが先日、ついに「2日後オープン」という具体的告知に。結局それも2日間ぐらい延び、昨日見たら告知板そのものが消え「準備中」の札がかかっていた。ドキドキハラハラしていたのだが、本当に開店にこぎつけたようだ。楽しませてもらったので一度はいってみようかと思っている。 5月15日 フェイスブックやツイッターに「果敢に」挑戦する予定だったが、断念した。物事はやってみないとわからない。やってみて、自分には不向きなことを実感した。映画「ソーシャル・ネットワーク」の影響もあるのかもしれない。ザッカ―バーグの生き方やフェイスブックの成り立ちに違和感があった。この「今日の出来事」が私のツイッターでありフェイスブックだ。これ以上なにか言いたいことはない。「仕事場のブログ」というシバリがあるので「書けないこと」への抑制が効く。でもフェイスブックやツイッターは、その境界をいとも簡単に越えてしまう。少し遠まわりしてしまったが、「断念」というより「回避」という表現が当たっているかな。 5月16日 5月はプロの登山家・竹内洋岳が八千メートル峰の最後の14座目にアタックする月のはず。どうなっているんだろうか心配だ。フェイスブックの株式上場も5月のはずで、ミーハーにはその資産価値も気になるところだ。で、先日のラーメン屋だが、奇跡と言っていいのだが、本当にオープンしていた。散歩の楽しみがひとつ消えてしまった。オオカミ少年でもここまではやらないだろうという、たびたびの延期告知をつぶさに目撃してきた身には感慨深いものがある。今日あたり食べに行こうと思っているのだが、ウ〜ン、やっぱ行かないほうがいいかな。 5月17日 なんとなく閉塞感に息苦しくなると、近所にある秋田大学の生協食堂へランチに行く。ここはまるで〈秋田〉と対極にある無国籍のような場所だ。秋田では若者たちの群れを見ること自体珍しいし、外国人はいっぱい歩いている。自転車のプレートを見ても日本中の高校名や地名が散らばり、さながら歩いて旅してる気分になる。学生の会話も「東北の人ってさァ」とか「〜は秋田にないんだよね」といった声がいたるところから聞こえてくる。そうか、今は新入生の季節だもんね。賑やかでアナーキーで空々しいが、目に見えない穏やかな秩序がちゃんとある。この人混みの中に紛れてランチをしていると、いっときだが閉塞感からゆるやかに解放される。 5月18日 昨日、あるお店でばったり知りあいの若い男性にあった。あちらから声を掛けられ、「や、久しぶり」と会釈して別れたのだが、実はいまだに「どこの誰だったか」わからずに、悶えている。確かに顔には見おぼえがある。かつ好印象を持っている人なのも確かだ。山関係か飲み屋か仕事上の付き合いの人だが、まったく思い出せない。縁遠い知り合いならしょうがないが、この人はもっと近い親しい間柄のはず。もう2日間考え続けているが思い出さず、彼の顔だけが脳裏にちらついている。これからこんなことが日常茶飯事になるのか。うすら寒い風が身体に吹き抜けていく。ホント、誰だっけかなあ。 (あ)
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