Vol.61 10月27日号 | 週刊あんばい一本勝負 No.58 |
久々の無意味宴会です |
夏の間多くの本が出たことと、鐙啓記が「北前船」取材で長く不在だった関係で、みんな集まって飲み会をやる機会がめっきり減っていたのですが、久しぶりに「和食みなみ」で名目が見つからないまま「無意味宴会」として挙行されました。「ラルート」や温泉ガイド本でモデルのアルバイトをしてくれている斎藤亮子さんや佐々木愛さん、カメラマンの小阪満夫、佐藤勝彦さんといったメンバーが集まってくれました。最近、うちの宴席の常連となった秋大生山岡君も来てくれました。日ごろお世話になっているモデルやカメラマン、アルバイトの方々を招いての宴会ですから「無意味」というのは失礼ですが、小舎は著者を招いて酒席を催すことがほとんどない珍しい版元です。接待費というのもほとんどありません。舎員や裏方のための宴会がほとんどですから福利厚生費の意味合いが強いのです。ま、とにかく月に1回は若い人たちと大騒ぎするのも精神衛生上いいことですね。 (あ) |
いつもの場所で |
油谷コレクションは、やっぱりすごい | |
秋田と宮城の県境にある「秋乃宮はくぶつ館」に行ってきた。油谷さんという個人がコレクションしているレトロな子供の遊び道具や民芸品がいっぱいの楽しい私設博物館である。以前は平鹿町の自分の家に収蔵していたのだが、あまりに量が増えすぎ、この土地に引っ越してもう10年になる。とにかく収蔵品の多さと多彩さ、収集エネルギーに驚いてしまった。近くに「れとろ館」という別館も出来ていて、こちらも民俗的に見事に分類された収蔵品だった。交通の便の悪いところなので、よほど近場の人か興味ある人しかいけないのが残念である。こんなものが秋田市の近郊にあれば大変な人気だろう。油谷コレクションのすぐそば、鳴子に向かう国道108号沿いには「真そば家 茂吉」という民家をそのまま利用した蕎麦屋さんがあった。ここでお昼を食べたのだが、この蕎麦もめっぽううまかった。西音内の「弥助そば」で修行した人らしいのだが本家より数段おいしい。ここも一度行く価値あり。収穫の多い秋ノ宮でしたが今度は泊りがけで行くつもりです。 (あ) | |
秋乃宮はくぶつ館と茂吉そば |
結城登美雄さんご夫妻 | |
仙台から結城さん夫妻が突然事務所を訪ねてきました。結城さんは『山に暮らす海に生きる』という本を書いてくれた著者なのですが、民俗研究家として最近は『現代農業』などの農文協で健筆を振るっています。うちでも2冊目の本をお願いしているのですが多忙でなかなか書いてくれません。事務所でお話を伺っていると、キャノンから発売された30万ぐらいのデジカメを見せてくれました。このカメラに夢中なのだそうで、フィルム代や管理にお金がかからなくなって大変重宝しているそうです。つい最近、別の人からもキャノンが70万円くらいのプロ用で印刷可能なデジカメが出るとの情報もあり、小舎もすっかりデジカメ買いモードに入ってしまいました。しかし結城さんはワープロさえ使っていない人なのにいきなりデジカメ、パソコン画像管理というのですから驚きました。時代は確実に変わっているようです。 (あ) | 結城さん夫妻 |
台所と倉庫の修理作業 | |
もう改修工事はすっかり終わったと油断をしていたのですが、建てたばかりの倉庫が本の重みに耐えきれず早くもギブアップ、支柱が折れ曲がり大工さんが来て組直しをしました。それだけならたいした仕事ではないのですが、一度入れた本をすべて出してからの作業になるため10数人の主婦の方々に3日間ぶっ続けで本の出し入れの大仕事をやってもらいまいました。事務所の2階に申し訳程度についている手洗いも、最近2階で食事をつくっているので手狭になり大きな流しに交換することになりました。それやこれやでいつまでもトンカチの音がやまない事務所です。 (あ) | |
新しくなった流しと倉庫の本だし作業 |
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