Vol.680 13年11月30日 | ![]() |
月末もヨロヨロと、どうにか通過 | |
11月23日 DVDで映画『人生、ブラボー』は観た。精子提供者が、それによって生まれた子供たちを訪ね歩くという人生喜劇。面白かったが、どこの国の映画かわからない。フランス語にしては抑揚がないし、街並みにヨーロッパ的古臭さがない。目を凝らして観たが、やっぱりわからない。後半ようやく「カナダ」という言葉が出てきて納得。登場人物たちがドルで買い物をしているときに気がつくべきだった。 11月24日 今日は県南の御嶽山・黒森山縦走。夜半は雨だったが午前中から晴天。おまけに700m台の小さな山なので侮った。けっこう足にきた。山は30センチ以上の雪。汚れきったスパイク長靴を雪でクリーニング。今日の目的は山以外にあった。恒例の1年1度のリンゴ狩りだ。増田の真人公園横の佐々木リンゴ園に寄り、思いっきりリンゴを買ってくる、という特別な日なのだ。台風被害にあった傷物のリンゴをいやになるほどタダでいただけるという「おまけ付き」。みんなの目の色が山のそれとは違った輝きを放って不気味なほど。一人で何箱も贈答用に買う人もいて、小さなリンゴ園は戦場のよう。これで今年いっぱいは不味いスーパーのリンゴとおさらば。昼飯を確保できた。 11月25日 夜の散歩を駅前繁華街コースに変えて収穫があった。寄り道した駅横地下にある「無印良品」で冬用の寝巻を買ったのだが、これが実に着心地がいい。厚手なのはもちろんだが襟の高いボタン・モックで、首筋が保護されている。これはちょっと珍しい。去年からずっと原因不明の肩の冷え症に悩まされてきた。ところが、このパジャマを着てから冷え症がピタリとおさまった。首がすっぽり被われて冷気が入ってこないだけでなく、内側がゴムの二重袖になっていて、手足からの冷気もシャットアウト。さっそく先日、別柄のものをもう1着購入。1着5千円弱だ。やったッと小躍りしたくなるような買い物って、ほとんどないが、これは久々のヒットだ。 11月26日 2階から1階に仕事場が移って2カ月、ようやく慣れてきた。時間の余裕ができたら、いよいよ最後の仕上げである大きな2階の仕事机を1階に移動させる予定だった。ところが昨日、その作業の下見に来たSシェフとSさんが、いきなり机を解体、引っ越し作業をやりだしたではないか。ちょうど来客中の出来事で、こちとらなす術もなく、あたふた。2人とも理系の人なので入念にドアの寸法を測り机の角度を計算したりするち密な作業で、難作業はなんなく終了。あまりに急なことで現実に頭と身体がついていかない。机の大移動は業者を頼んで養生してから窓から出し……と算段していたのだが、忙しい業者の日程が思うに任せず日程が立てられずにいた。そんなときの不意打ちの援軍である。ありがたい不意打ちで感謝感激。今日は引き出し整理をするつもりだが、一日で片付くだろうか。 11月27日 月末になると緊張する。事務処理が立て込むからだ。今月はうまく乗り切れるだろうか。ちょっと前までは月末の悩みというのは「資金繰り」だったが、いまは「事務処理」。変われば変わるもんだ。丁寧に時間をかけてミスのないように乗り切るしかない。月末問題その2。理解に苦しむデータが手元にある。この3ヶ月間の県内書店の売り上げが、ここ数年でも断トツでトップを記録。ベストセラーがあったわけでもないのに、これはどうしたわけ? この3カ月間というのは孤軍奮闘の激動の日々と重なる。自棄に忙しかった、これが理由だったのか。たぶん一時的な現象だろうけど、忙しいのは小生の無能のせいばかりではないことが証明されて、ちょっぴりうれしい。 11月28日 仕事場の時計を電波時計に換えた。気分転換の意味もあるが針の音がかなり耳障りで、夜などあまりの音の大きさに「うるさい!」と怒鳴り返したくなるほど。時計といっても仕事場で必要なのは「月日」標示。時刻はステレオやPCでも確認できる。事務仕事でひっきりなしに確認するのは月日で実は時刻ではない、と分かったからでもある。テーブル型の時刻より月日が大写しになるものを買ったのだが、やっぱり時刻標示が小さすぎてもの足らないし不便だ。デジタルの丸型時計も必要なのかなあ。腕時計は50年も前の毎日ネジを巻く中古品だ。それ以外はみんなデジタル電波時計に囲まれている。山に行く時は北欧製のアウトドアウオッチか。でもこれも最近紛失。今は代用でセイコーのウォーキング時計だ。高度も方緯もわからない一昔前のやつだが時間や歩数がわかるだけでも十分役に立っている。時計ってなんなのかなあ。 11月29日 金曜日は駆け込み注文もあり1週間のなかでは月曜に次いで忙しい。次の日から週末になるため、関連業者もあたふたと用事を済ませようとするからだろう。でも、こちら側にはもう長らく「土曜日が休み」という感覚がない。土曜日はめいっぱい働く日。電話も来客もない、絶好のお仕事日和、といった認識である。個人商店ならではの事情というか宿命だ(日曜は山行と決まっている)。ところがここ数ヵ月、金土は学生アルバイトが来る日として定着。彼らにやってもらうのは主に倉庫整理だが、最近は前半に肉体労働(倉庫整理)、後半は頭脳労働(PC関連)になった。ますます当たり前のように土曜日も彼らと一緒に仕事をする。彼らへの仕事の段取りやPCレクチャー、食事やお茶のお世話まで、週末になると逆になにかと忙しくなってしまう。 (あ)
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