Vol.69 12月22日号 | 週刊あんばい一本勝負 No.66 |
忘年会をやりました |
12月20日(木)、去年と同じ「和食みなみ」で忘年会をしました。ライターやカメラマン、デザイナー、アルバイトでがんばってくれた人たちをお招きして総勢20名の、無明舎にとっては大きなホスト・イベントです。偶然にもこの日は冬季賞与の日で、かつ「ラルート」の発送日とも重なりましたが、「みなみ」の予約がこの日だけしかとれず、もう皆一緒にまとめてやってしまおう、ということになりました。今年は例年になく忙しく、その分年商も上がったのですが、とにかく「疲れた」というのが偽らざる気持ちの1年でした。一仕事(ラルート)を終え、賞与で懐具合もあったかかったためか舎員のボルテージはいつもより若干高めで、賑やかな宴でした。2次会もいつものように「グランビア」でおいしいワインをたらふくいただきました。来年もちゃんと忘年会がやれるといいね。 (あ)
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「みなみ」での忘年会 |
親友の死 |
中学高校と同期のA君の訃報にかなり大きなショックを受け、混乱した気持ちのまま今にいたっている。A君は高校1年のとき同級生になったが特別に親しい間柄でもなく、大学も同じだったのに話すことはほとんどなかった。でも心の中ではずっと尊敬し「彼のようになりたい」と憧れていた存在でもあった。中高時代から明るく、スポーツ万能、成績優秀で、絵に描いたような「優等生」、まるで当時の加山雄三のように女子生徒の憧れの的だったが、人間的にも控えめで真摯かつ遊び心をもった田舎には珍しい人物でした。秋田で教師になり、教育委員会勤務で全県を駆け回っているという噂は聞いていたのだが、この夏、心臓弁を取り替える手術後、合併症を患い不帰の人になってしまった。この訃報を友人から聞いたのが先日で、私は彼の死を5ヶ月近く知らなかった。そのことにもショックを受けたが、お互い50の坂をこしたことだし、ゆっくり一緒に酒を飲みたいものだ、と思っていた矢先で、どうにもさわやかな印象のA君と死がうまく結びつかず困惑している。これから身近なところで、こうした「死」と何十回となく出会わなければならないのだろうが、なんともやるせない日々である。合掌。 (あ)
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年末の2本の新聞広告 |
年末に出す「秋田魁新報」一面の全3段広告です。今年は新聞広告にはあまり頼らずDMや地道な書店営業で本を売ってきたのですが、とにかく新刊が多く、そのニュースが読者(とくに秋田県内の)にほとんど届いていないという営業サイドからの要請もあり、「付け焼刃」かもしれませんが、下記のような2本の新聞広告を打つことにしました。年々、新聞広告の効果は落ちてきているのが現状ですが、無明舎の「告知板」としての意味は大きいと思います。 |
神保町の変な人 | |
半年振りに神田神保町に古書の買出しに行ってきました。東京方面に用事があったので日程を延ばし古書街を二日間彷徨ってきたものです。神保町の景気の悪さはかなり耳にしていましたが本当にどの店も客が少なく、本が動いていないという印象です。「今まで古書店の目が店にくる客より公共(図書館や大学など)のほうを向きすぎていた、それが近年の予算不足で古書の購入資金が激減、そのしわよせが神保町に押し寄せている」また、「インターネット古書店が普及して、神保町の古書価格が決して安い値段ではなかった、ということが広く知られてきた」。こんな話や書籍取次ぎの鈴木書店倒産などを話題にしてアクセスの畠中さん、少年写真新聞社の鈴木幸さんと中華料理を食べてきました。 | |
鈴木さんは神保町を毎日のように徘徊して掘り出し本を探している根っからの古本好き。神保町の一角を占めていた神田村と呼ばれる取次ぎ店の集中地域が、再開発で移転を余儀なくされて行くのを黙って見ていられず、一人で写真に記録している女性です。それも中途半端な写真でなく、ハッセルブラッド六×六サイズのモノクロ撮影という本格派。夜討ち朝駆け、隠し撮りなどの撮影秘話には大笑いしてしまいました。神保町はこんな面白い人々があちこちにいて、行くたびに嬉しくなってしまう町です。
(鐙)
| 神保町 |
新しいカバン | |
今日から新しいカバンを使い始めた渡部七郎です。 5年間使ったカバンに代わってビカビカ(秋田弁)の新品は、舎長から貸与されたもので、西ドイツ・ruitertassenの皮製品です。取引先に出向くことになり、カバンを机の上に出すと、周りの舎員も寄ってきて口々に「ホホウ」と感嘆の声をあげます。 「ヌメ革用の油を塗りこむと、すばらしい色になるよ」と、鐙さんから教えてもらいました。横からすかさず舎長の一言がとんできました。 「色具合がよくなったらオレが使うから」 これまでのように「あなたもメールの達人になれる」「この一冊でExcel名人に!」などといった本をカバンに入れて持ち運びしたら怒られそうなシックなカバンです。成立した出版契約書なんかがいつでも入っているのが似合いそうな皮の色具合です。プレッシャーを感じつつカバンをなでさする渡部でした。 (七)
| これがプレッシャーカバンです |
今週の花 | |
今週、花屋さんが届けてくれたのは白いガーベラ、ピンクと赤のスプレーカーネーション、紫色のチース。チースはスターチスと呼ぶ方が一般的で、初めから少し乾燥気味なのでドライフラワーでよく見かける花です。いつもの落ち着いた雰囲気の淡い色の花と違って今回の花は赤と紫が鮮やかです。年末で事務所内がバタバタと慌ただしい毎日なので、気分を高揚させるこんな色の方が合っているのかもしれません。 (富)
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