Vol.72 02年1月12日号 週刊あんばい一本勝負 No.69


舎主が「ひと」欄に

 前にも予想したのですが小舎ホームページの「んだんだ劇場」に連載している著者の方々は、5割以上という、とんでもない確率で朝日新聞の「ひと」欄に登場しています。去年は「アマゾン便り」の堤剛太さん、「インドからの手紙」の遠田先生、それに「ひと」欄ではありませんが秋には「神保町書肆アクセス半畳日記」の畠中さんも朝日文化欄に顔写真いりで紹介されました。そして今度は舎主です。 安倍に言わせると「他のメデイアなら断ったかもしれない。ある程度書く記者やメディアへの信頼感がないと、これからは出版社がマスコミに登場するのはプラスばかりとは限らない」とのこと。小舎ではこれまで出版社の知名度を高めるため舎主が中心となり、メディアに露出することを「パブリシティ」と割り切っていたのですが、去年当たりから実は何本もの原稿依頼や取材、出演を断っています。 また電話取材による記事のチェックを掲載条件にしたとたん、取材をやめた雑誌社もありました。イメージ戦略や販売促進モデルの変化など、無明舎も難しい時期に入っていますね。
(富)

朝日新聞1月9日号の記事

体重が戻らない

 去年、春から秋にかけ合計70日ほど『北前船みなと紀行』の取材で、瀬戸内海から日本海側各地を回ってきました。取材先はほとんど港町でしたので、共通点として魚が旨いということがあります。毎夜ではありませんが、かなりの頻度で居酒屋訪問をしたり、旅館のテーブルに並ぶ海の幸に舌鼓を打ったりの日々でした。当然の結果として、体重の増加というお土産を持っての帰宅となります。増えたのは3キロ。これだけならたいしたことは無いのですが、11月におこなった無明舎の社員旅行は沖縄でした。大好きな沖縄料理や美味しい台湾料理を食べ過ぎて、さらに体重は2キロの追加。この他、忘年会の飲食と年末から年始にかけてはほとんど外出せずに、『北前船取材日記』の原稿書きの日々。ここでも当然ながら体重追加があったはずですが、怖くて計っていません。
 問題は以前なら少しぐらい増えても簡単に元の体重に戻せたのですが、今回は戻らないのです。ズボンのサイズがきつくなってきました。これには少しあせりを感じ始めています。年とともに体質が変わってきているのかもしれません。もう自然減少は無いと思い、本気になって減量に取り組むしかないな、という気分です。
 今夜は「リトル沖縄」という店で新年会。くれぐれも沖縄旅行の再現をしないよう、固い決意をして参加しようと思っています。でも酒が入るとどうなることやら。
(鐙)

富山市の居酒屋「丸一」

アルバイト学生の山岡です

 初めまして。無明舎出版でちょくちょくアルバイトをさせていただいている秋田大学学生の山岡です。ホームページに言葉を書き込めるくらい無明舎のみなさんに愛されている?? と思うと幸せで涙しそうです。
 それはさておき、今日は僕のしている仕事を紹介します。基本的には倉庫の本がどこかに消えてしまわないように守ったり、無明舎のみんなが本を見つけやすいように整理することです。しかしこの季節、燃えやすい紙の前でストーブをつけることはできず寒さとの格闘です。体力自慢のボス、金谷寿美子姉さんも雪の前では為す術もなく、ただ耐えることしかできません。倉庫からの本の出し入れは、寒さと恐怖の連続です。本を雪から体で包むように守り、足下の雪は滑るため金属製の階段の上り下りはまさに命がけ!!しかしこんな怖い雪でも、転んだときにクッションになって僕を助けてくれました。あれ??雪がなければ転ばなかったのかもしれませんね。
 楽しみは会社の二階でみんなと食べるお昼ご飯。食べ過ぎて午後からの仕事に支障が出そうな日もありますが、お金の無い学生の身分。気にしないで食べまくっています。そんなこんなで楽しくやっている大学二年生です。よろしくお願いします。
(山)

寒さに負けず本を運ぶ

絶叫で始まった2002年

 年末年始は山梨に住んでいる妹のところで過ごしました。29日、舎内の大掃除を終えたあと、お歳暮の高級ハムをわけてもらってルンルン気分で秋田を出発しました。
 妹は新聞配達をしながら大学に通っているので、正月とはいえ長期の休みがないのです。1月2日の休刊日が唯一の休日。元旦は思いっきり遊ぼうということで、アパートから1時間ほどのところにある「富士急ハイランド」に行くことにしました。ここの目玉は、最高79m・世界一の高さを誇る「FUJIYAMA」と、12月21日にオープンしたばかり、わずか1.8秒で時速172kmに達する世界最速の「ドドンパ」。どちらも2時間待ちの大行列でしたが、絶叫マシーン好きの私たちはそんな行列ものともせず、FUJIYAMAに2回、ドドンパに1回乗りました。富士山を眺めながら79mの高さまで上って行き、そこから急降下、そのあとは上下左右に振られて叫びっぱなしだったFUJIYAMA。「3,2,1,Go!!」のアナウンスとともに一気に想像も出来ない速さでロケットのように飛び出すドドンパ。2時間待ってでも乗ってよかったと心の底から思えるほど、乗りごたえのある100%満足のアトラクションでした。2002年の幕開けとして最高の一日になりました。次の日、2人とも声がかすれていたのは言うまでもありません。
(柴)

FUJIYAMA

今週の花

 今週、事務所を飾っている花は、菜の花、スプレーバラ、カーネーション、チューリップ。春になると、一面に花が咲き乱れている場所に出かけたくなるのは私だけではないと思いますが、私の友人によると、秋田市周辺で菜の花を見に行くなら大潟村がオススメだそうです。村内の県道沿いに菜の花や桜が11キロメートルにわたって咲く「菜の花ロード」は、春のドライブ向きの道路なのだと彼女は主張します。私はまだ行ったことがないので、今年の4月か5月に見ごろになった頃、絶対に出かけてみようと思っています。
(富)

No.69

ワンダーゾーン(文芸春秋)
福本博文

 こういう本を待ち望んでいた。「現代人の依存心」をテーマに批判的検証をくわえていくルポが読みたかった。オウム真理教や福永法源のような狂信的な非日常の世界にも興味あるが、どちらかというともっと身近なところで今も営々と続いている「小さなサギ師たち」のことが知りたかった。私たちの日常生活に静かに巣くっている「自己啓発セミナー」や「チャネリング」「魔法の水」から「サイキック・ビジネス」など、一見合法的な装いはしているものの一皮むけばただの金儲け詐欺商法といった「宗教まがいビジネス」の実態を知りたかった。本書はその期待に見事応えてくれた。実際に著者自身が多くのワンダーゾーンを体験してルポするわけだが、物書き特有の問題意識や「取材」という先入観や偏見にとらわれていないニュートラルな姿勢が逆に文章に説得力を持たせている。要するに自分の予断に熱くなっていないのがいい。「サイババに魅せられた『医学博士』」の稿だけは著者には珍しく激した文章になっている。よほど東大出のこの青山某を嫌いのようだ。同じ著者の『心をあやつる男たち』(文春文庫)『洗脳の部屋』(イースト・プレス)も読んでみたい。

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