Vol.81 02年3月16日号 週刊あんばい一本勝負 No.78


一人暮らしの安倍です。

 この1週間、カミサンが長女のおさんどんで上京し一人暮らしです。普段から洗濯と掃除を除いてはほとんどの家事をこなしているので不便はないのですが、今回は自分の将来のことも考え、洗濯と掃除も「自家薬籠中」のものにしようと挑戦してみました。洗濯は干したり取り込んだりするのが手間ですが洗濯そのものは全自動で問題はありません。問題は掃除です。週1回の掃除にいつもピリピリしているカミサンを目の当たりにしているので、これができるようになればどれほどストレス(私のです)が軽減できるか考えていたので、いいチャンスです。でも本格的な掃除は難しそうなので、お手軽にできそうな充電式のハンディタイプの掃除機を買ってしまいました。これで毎日こまめにゴミの溜まりそうなところを数分間チョコマカなであげるだけです。これだけでも目につくような綿ゴミは消え、イラつきも消えます。この充電式の掃除機はサブとして使うとけっこう優れもので、事務所用にももう1台買ってしまいました。これで掃除問題はひとまず決着です。1万円代で買えます。
(あ)

家と事務所用の充電式ハンディ掃除機

年度末は忙しい

 3月は官公庁にとっての年度末になるため、無明舎も忙しい日々が続いています。昨年から制作に取り組んでいる本や、今年になってから受注した本、ホームページの制作、さまざまな調査の仕事などの納期が集中しているため目の回る忙しさです。会社の人間だけではとても消化出来る量ではないので、アルバイトやデザイナーさんたちも総動員です。でも、年度末の忙しさはここ数年続いているので、もう慣れっこになっていて、みんなは慌てることなくマイペースで仕事をこなしています。
 こんな時一番怖いのはパソコン等のトラブルです。実は今日、カラーコピー機が電気屋さんの配線ミスにより過電圧が流れ、機械から煙がでるというとんでもないトラブルが発生。しかたなく近くのコンビニにコピーに何度も走るという羽目になってしまいました。調査の結果は100Vのコピー機に200Vをつないでしまったというお粗末で、一瞬で高価なカラーコピー機はポンコツになってしまいました。幸いにも電気屋さんが保険に入っていたのでそれで対応してくれるようです。でもその間の仕事の遅れはどうなるんだ、という怒りの気持ちはまだ収まりません。
(鐙)

このコピー機から煙がでた!

今週の花

 今週の花は麦、マーガレット、ラナンキュラス、フリージア。はじめは「麦を花と一緒に飾る!?」と驚きましたが実際に花瓶にいけてみると、春らしい生き生きとした緑色が鮮やかです。そのうえ、他の丸い花とは違うシャープな形は全体を引き締めて見せます。花とともに鑑賞用になっている麦を眺めていたら、「麦=食物」というイメージがなくなりました。麦のほか、例えば稲なども花瓶にいけたら変化があって楽しいかもしれませんが、農家の子どもである私には、もったいなくてできそうにありません。
(富)

No.78

銭湯の女神(文芸春秋)
星野博美

 大宅賞を受賞した『転がる香港に苔は生えない』はいまだ興味がわかず読んでいない。香港には興味がない。この本はオビのコピー「銭湯とファミリーレストランから透視した東京をめぐる39の掌編」という惹句につられて読んだのだが、これがなかなかおもしろかった。若い女性のシャープな視点ときりくちに好感が持てるた。写真家の橋口譲二さんのアシスタントをしていた人なのだが、文体やその語り口に橋口さんの写真を重ねてイメージしてしまった。何冊か写真集も出しているようなので本業は写真家なのだろうが、本文の中には一枚だけカラーの風景写真が見開きで使われている。さすがこの写真はインパクトがある。写真家としては藤原新也に近い感性の人なのかもしれない。文章も存在感があるしうまい。これからいい本を続々と出しそうな予感がする大型新人である。

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